こんにちは。嶋野歯科医院、院長の嶋野です。
気になる料理があると、私はできるだけ実際のお店へ食べに行くようにしています。レシピや動画を見るだけでは、本当の味は分からないからです。
ただ最近は、店に入る前からSNSの投稿やレビューの点数が頭に入っていることがほとんどです。「行列の名店」「人生で一番おいしかった」。そう聞いてから食べる一皿は、何も知らずに食べる一皿と同じ味がするのか。高いワインは本当においしいかの続きとして、口コミと味覚の話をします。
みんながおいしいと言うと、おいしく感じる
人は無意識のうちに、多くの人の評価を判断の材料にしています。心理学で社会的証明と呼ばれる働きです。
行列ができている店、レビューの評価が高い店、何万件も「いいね」が付いた投稿。こうしたものを目にすると、「きっとおいしいはずだ」という期待が生まれます。その期待が、実際に食べたときの味の感じ方まで左右する。ワインの値段の研究と同じで、脳は料理と一緒に口コミも味わっています。
写真や動画だけで、脳は準備を始める
とろけるチーズ、肉汁があふれるハンバーグ、湯気の立つラーメン。こうした写真や動画を見ただけで、脳は「おいしそうだ」と反応します。
映える料理が人気なのは、見た目がきれいだからだけではありません。食べる前の期待を高めて、実際の満足感まで引き上げてくれるからです。
期待しすぎると、がっかりする
反対に、絶賛されていた料理を食べて「思ったほどではなかった」と感じたこともあると思います。
脳は常に、予想と実際の味を比べています。期待を少し上回れば感動し、大きく下回ればがっかりする。満足度は料理そのものだけでなく、期待とのバランスでも決まります。評判が良すぎる店ほど、実は分が悪いとも言えます。
情報も含めて、ひとつの食事
口コミで味が変わると聞くと、自分の舌が信用できなくなるかもしれません。けれどもこれは、限られた情報で素早く判断するための、脳の自然な仕組みです。
味、香り、見た目、店の雰囲気、そして口コミ。おいしいという体験は、それらを脳がまとめて作っています。SNSの時代の食事は、スマートフォンの画面を見た瞬間から始まっているのかもしれませんね。
SNS
Instagram
shimanoshika
Facebook
X(旧Twitter)
@shimanoshika
医院からのお知らせや日々の様子を発信しています。
Xで最新情報を見る